【夜の公園編】



丑の刻、公園に集合したイルチャンティー。
ハロウィンということでちゃんとカボチャも用意。
チェック中村は早くも何かに取り付かれ始めたのか。
目の色が白くなってしまっている。



それにしても薄気味悪い公園であります。
心なしか少し肌寒い、今にも何か出そうな感じ。



しかし、僕らはおばけを待ちました。
人気者って勇気がいるんだなぁ。

すると突然チェック中村が、

『俺、ちょっとジュース買って来るわ』

と緊張感のカケラもない一言を吐いて立ち上がる。

『イヤよ。ひとりにしないで。お願い!』

と思わずオカマ言葉になってしまうほど頼んだのに、
そんな僕をシカトして暗闇へと消えてゆくチェック中村。

間もなくすると、

ガサガサガサッ!

と背後から気配が。
とっさに木陰に隠れると、



うわぁぁぁぁぁ!!
鬼太郎だぁぁぁぁぁ!!


西洋だったら魔女とか精霊とかカボチャのおばけとかでしょうが、ここは日本!

妖怪が出るのは当然!



しばらく様子を見ていると、
鬼太郎が公園の中をウロウロ歩き始めた。



すると、
砂場のところで鬼太郎の頭の妖怪アンテナがピーンと立つ。

そこに何かいるのか?

恐る恐る砂場に目をやると…。



そこには一人のハゲが泣いていた。

なんだ、おばけじゃないのか。
ビックリさせんなよ!
おい、ハゲ!
紛らわしい所で泣いてんじゃねぇよ!
こっち向…



うわぁぁぁぁぁ!! 
のっぺらぼうだぁぁぁぁぁ!!


おばけは怖ければ怖いほど良いですからね。

つまり、怖ければ怖いほど人気者!

そういう意味では、のっぺらぼうはかなり人気を得られるのではないでしょうか。
今にも逃げ出したい気持ちを押し殺して、再び鬼太郎について行く。



辿り着いたのは薄気味悪いトイレの前。
またしても妖怪アンテナが立っている。
ゆっくりとトイレのドアが開いた。

ギィィィィィ…。



うわぁぁぁぁぁ!!
「ねずみ男」だぁぁぁぁぁ!!




メガネしてるとかヒゲがないとか、そんなのもうどうでもいい!
だってねずみ男が目の前に現れたんだぜ?

あれは120億パーセント、ねずみ男だった!

ホント怖いですね。
いじわるされたら大変なので急いで逃げる。



手洗い場でまた妖気を感じている鬼太郎。
洗い場ってことは…。



うわぁぁぁぁぁ!! 
「あずき洗い」だぁぁぁぁぁ!!




ショキショキショキショキ!

夜中の公園でゆであずき洗ってる!
缶詰だから洗えなそうだけど、ワケわかんなくて怖い!
怖すぎて人気なさそう!



次々と妖気アンテナを立てる鬼太郎。

今度はブランコを指差している。
果たして次はどんな妖怪が…。



うわぁぁぁぁぁ!!
「猫娘」だぁぁぁぁぁ!!




ニャニャニャニャー!

すっげぇデカいし、なんか汚い!
でもちゃんと猫目だし、ヒゲもあるから絶対猫娘だと思う!

猫娘、とりあえず股閉じろ!



無邪気にブランコで遊ぶ猫娘。
雰囲気はカワイイからかなりの人気が期待できそうだ。
むやみに爪立てて引っかかなければトップクラスの人気を得ることが出来る!

これならモテも近い!

ブランコからピョーンと華麗に飛び降りる猫娘。



だから股閉じろって!



『父さん、近くに強い妖気を感じるよ!!』

初めて鬼太郎がしゃべった!
心なしかチェック中村の声に似ていたが、
そんなことは超ウルトラスーパーどうでもいい。



『ココだ。ココに強い妖怪がいる!』

鬼太郎が顔をしかめるほどの強い妖怪。
どれほど恐ろしい妖怪だろう。
恐る恐る草むらの方をのぞいてみる…。



ひょこっ!

ん?
なんだかひょうきんな感じだな…。



こっちの様子を伺っているのか?
怖い感じはしない。
なかなか姿を見せないので何の妖怪だか確認ができないが、
その程度の怖さじゃモテるだけの人気は期待でき…



キギャーッ!!

いきなり奇声をあげて飛びかかってくる妖怪。

うわぁぁぁぁぁ!! 
「ひょうすべ」だぁぁぁぁぁ!!




ま゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーっ!!

先ほどの表情とはうって変わって、
ものすごい雄叫びをあげながらこちらを威嚇するひょうすべ。
こんなに恐ろしい妖怪をあなたは見たことがあるだろうか!



一心不乱で木によじ登るひょうすべ。

人気も吹き飛ぶ怖さ!

ダメだ、怖すぎてモテどころじゃない!
僕がその場から逃げ出そうとしたその時、



リモコン下駄!



毛針!

と鬼太郎がひょうすべを追い払ってくれました。
ありがとう、鬼太郎!
あー、ホント怖かった。



にしても、この公園は妖怪だらけだ。
夜の運動会は墓場じゃなかったのか?
もう妖怪たちが好き勝手暴れている。



猫娘が飛ぶ!



あずき洗いも飛ぶ!

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